「婚活」っていったいなんのこと?というような人はもういないくらい世間に浸透したこの言葉。就職活動ならぬ結婚活動の略です。最近では結婚まで意識しないまでも出会いを求める恋愛活動を婚活と区別して恋活(”れんかつ”ではなく”こいかつ”らしい)なんて呼び分けもしてたりするみたいです。
そんな市民権を得た婚活ですが 「婚活」時代(山田昌弘・白河桃子 共著)という気になる本がドミトリーにあったので読んでみました。
「婚活」という言葉はいつから使われているのか
数年前まで活況を呈していた街コンや出会いアプリによってここ5年くらいで一気に広まったような気がしていましたが、この本の著者らが雑誌AERAの対談企画で2007年に使ったのが始まりのようです。えっ、約10年も前から使われてたんだと驚きましたがよく見るとこの本自体も2008年出版でした。
彼女が出来ない理由
10年も前の本ですがまあとりあえず読んでみました。するとあら不思議自分に当てはまることだらけじゃありませんか(笑)10年程度じゃ社会情勢や人間の行動なんて変わらないんだなんて思ったり思わなかったり。
ちなみに当てはまるな~と思ったのはこんなところです。
大学も職場も理系で、ずっと男ばかりの環境に生きてきた男性たちがいちばん残っています。
高校で理系を選択してからずっと理系です。男女比が半々くらいの協力隊は婚活のチャンスかもしれないw
女性経験値が浅い人ほど、女性に対するビジュアルの要求水準が高い
誰でもそうだと思いますが入口は見た目だと思います。本書ではお見合いパーティーについて言及されてましたが綺麗な女性に人気は一極集中でライバルが多い、そして悪循環になるという悲しい状況かもしれません。これまで合コンとかした時も誰か一人に人気が集中というのは何度もあった気がします。
自分の興味のあることにしか興味がない
興味がないというよりもコミュニケーション能力、会話のキャッチボールの問題なような気もしますがもっと人の事に興味持ったらいいんじゃないと言われたこともあるのでまあ当てはまるんでしょう。
人は見た目が何割の世界だというのに、その外見で損をしている男性がまだまだ多い
社会人になってからは多少気にするようになりましたがそこまで気にしないかもしれません。隊員生活は髪も髭も伸ばしまくりだったり、どうせ洗濯しても汚れるということで汚れた服もそのまま来たりとずぼら感丸出しかもしれません。
他にもいろいろありますが細かいところを挙げたらきりがないですね。
「婚活」時代のすすめ
社会学者の山田氏が社会学的なアプローチから、ジャーナリストの白河氏が多くの取材・インタビューなどからの実態部分を抽出し本書が書かれており非常に面白く読めました。彼氏彼女がいない・出来ない理由だけでなく結婚できない理由などにも言及されており誰が読んでも楽しめる内容じゃないかと思います。
婚活に興味のある人もない人も機会があったら読んでみるといいかもしれません。